国立公園の数はいくつ?国定公園と国営公園、海外の国立公園との違いは?
もくじ ――
日本の約3分の1は森林で、火山大国でもあるので独特な地形に富みどこへ行っても絶景がみられます。きっとわたしたちの知らない秘境もあるかもしれませんね。
今回は国立公園の数から国立公園とそのほかの公園との違いを紹介します!
国立公園はいくつあるの?
そこで、マップから日本中の国立公園を数えてみました。
全国の国立公園総数:34
地図の右下にあるのは常夏の小笠原諸島なんです。 小笠原国立公園でもあり、なんと世界遺産なのです。
【国立公園の定義】これって公園なの!?
日本の国立公園は、自然公園法に基づき環境大臣が指定し、国が管理する自然公園(※)です。自然公園とは自然の景勝地(良い自然が見られるところ)を利用してつくられる公園のことです。
実際には国の管理には限界があります。土地の所有に関わらず指定を行う「地域制自然公園制度」を採用しており、国立公園内にも多くの私有地が含まれているのです。
国立公園の管理は、人々の暮らしや産業などとの調整をしながら進められています。
この管理しきれない国立公園は広大な面積があり、わたしたちが普段まちなかで利用する公園の意味とは別なのです。
【日本の国立公園は自然公園】特徴とは?
尾瀬国立公園・アヤメ平
公園といったら、何を思い浮かべますか?
自然公園
国立公園は自然公園であり、自然公園とは優れた美しい自然の風景地を保護していくとともに、その中で自然に親しみ、野外リクリエーションを楽しむことができるように指定された公園です。自然公園法のもとに成り立ちます。
人工公園
ちなみに、遊具などがおいてあったり子供のリクエーションの場とする公園は、都市公園の人工公園に属します。一般的に公園といったら人工公園のことを思い浮かべますよね。
日本の国立公園と海外の国立公園は違う?
カナダ・ロッキー山脈国立公園
日本 は狭い国土に大勢の人が住み、昔から土地をさまざまな目的で管理・利用してきたのです。保護の面でも利用の面でも多くの利害関係者がいることから、多様な主体の連携による共同管理が重要なところが日本の国立公園の特徴です。
つまり、民有地が主体の景観保護地域なのです。
一方で 海外の国立公園 においては、広大な土地があるアメリカやオーストラリアなどのように、国立公園の土地すべてを公園専用とすることが難しかった。
「主として生態系保護とレクリエーションのために管理される保護地域」で、生態系を維持することに尽力しております。
海外の国立公園(ナショナルパーク)が生態系保護 で、日本の国立公園は火山大国らしい素敵な景観の保護が目的 なのです。
日本の国立公園の私有地の割合は26%です。国立公園の中に住家を持つ人もいるみたいですね。
人工公園みたいに遊んで終わりの精神ではいけませんね。もしかしたら人の家かもしれない、と思いながら自然を思いやる気持ちをもって共に管理できるといいですね。
【国定公園と国営公園の違いは?】国立公園を含め3種類の公園があります。
「国定公園」 は 自然公園法 に基づき環境大臣が指定し、都道府県が管理する自然公園 です。国立公園も自然公園法に基づいていて、法律上では国が管理していると上で説明しましたが、事実上はみんなで管理するんですよね。
「国営公園」 は 都市公園法に基づいた 都市公園で、国土交通省大臣が設置して国が管理します。遊具・砂遊び場があるところですね。
まとめ
国立公園をそのまま英語に訳すとNational Parkになります。日本の国立公園は管理する主体や特徴が海外の国立公園とは大きく異なります。日本の国立公園を「National Park」という概念で縛らずに、日本の国立公園を英語表記にする際「Kokuritsu-Kouen」の方がいいと思うのが筆者としての見解です。こうして日本と海外の国立公園の差別化を図ることで、日本の国立公園の魅力を伝えるきっかけになるとおもいます。
それでは、国立公園と世界遺産の違いはなんでしょうか?
どちらも保護が目的ではないのだろうか。。
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